ハウス・ジャック・ビルト ネタバレ 映画

映画「ハウス・ジャック・ビルト」あらすじ・感想・評価・考察【ネタバレ注意】

ハウス・ジャック・ビルト

 

映画「ハウス・ジャック・ビルト」あらすじ内容と結末

1.・強迫神経症のジャックは殺人で病気が改善した

エンジニアの職にあるジャック(マット・ディロン)。彼はいつか自分が建築家になることを夢見ていた。

 

ある日、彼は自動車のトラブルに巻き込まれた不遇な女性と出会い、彼女を助けるために自分の車に乗せる。

 

ジャックの親切心にも関わらず、当の女性はジャックに悪態・文句・罵声を浴びせる。女性の暴言に耐え忍んでいたジャックであったが、怒りが頂点に達し、ジャックは彼女を殺害してしまうのだった。

 

ジャックは彼女の遺体を自分が保有している冷凍倉庫に運び入れる。彼女の車も隠蔽し、ジャックは警察の目を騙すことに成功した。

 

「優れた建物は素材で決まる」という彼の持論はここで暴走を開始。ジャックは次々と殺人に手を染める。

 

そして第二の殺人を犯したときに、彼の強迫神経症が改善される。加えて、彼の犯行の証拠となりえた血の痕跡も突然の雨によって消され、彼は無敵のシリアルキラーとなるのであった。

 

2.第三、第四と殺人に手を染めるジャック

ジャックは次々と殺人に手を染め、遺体を冷凍倉庫に運び込む。その対象は女性だけではなく、幼い子どもにまで伸びた。

 

冷凍された遺体は、思い通りに姿を変えることが出来ることに気がついたジャック。この経験からジャックは、生前のポーズ、死後のポーズなどを写真に収め、匿名で新聞社に送り付けるようになる。

 

ジャックは謎のシリアルキラー「ミスター洗練」として世間をにぎわせる存在となった。

 

強迫神経症だった頃の彼はすでにおらず、彼は次第に被害者の肉体の一部をあえてパトカーの窓に押し付けたり、乳房を皮細工として加工をするなど、大胆な行動に出るようになる。

 

ところが、まだ彼には達成できないことがあった。建築家である自分自身の家が完成しないのである。

 

ジャックは殺人のたびに家を作り、そして建て壊しを行っていた。殺人のスキルは上がり、材料は冷凍倉庫に豊富に用意されるものの、ジャックは欲求不満に陥る。

 

ラスト結末.ジャックの求めた家、そして最後

ジャックはついに大量殺人に手を出し、冷凍倉庫に生きた男性数人を生きたまま閉じ込める。

 

ジャックは創作性を高める実験も兼ねて、ナチスドイツの虐殺方法を模倣し、男たちを一気に殺害しようと試みた。

 

ところが引き金を引こうとした瞬間、ジャックの悪運が尽きる。警察のパトカーが冷凍倉庫前に到着し、金属扉を開けようとしているのだ。

 

狼狽するジャックだったが、その目の前に突如、ジャックの心の中の話し相手「ヴァージ」が現れる。ヴァージはジャックを導き、「最良の材質で家を作らせ」、冷凍倉庫の地下から脱出する案内をしたのだった。

 

ヴァージはジャックをそのまま地下の奥深くまで導く。ジャックはヴァージとともにどこまでも深い地下に降りていく。そして到着したのは、ヴァージいわく、「地獄の底」だった。

 

ジャックは「地獄の底」の橋の向こう側に、現実へ戻ることの出来る階段を見つける。ヴァージはジャックに、階段への道をあきらめるようにうながすが、ジャックはヴァージの警告を聞き入れようとしなかった。

 

岩盤をつたい、階段へ移動しようとするジャック。しかしついに、彼の命運は尽き、ジャックは「地獄の底」へ落下していくのであった。

 

映画「ハウス・ジャック・ビルト」の評価と感想

ハウス・ジャック・ビルト評価

 

映画「ハウス・ジャック・ビルト」の評価は93点

 

「ハウス・ジャック・ビルド」は、「ダンサーインザダーク」などで知られる奇才ラース・フォン・トリアーの作品です。

 

数々のショッキングな映画をこの世に発表してきた監督の作品の中でも、本作は最もスキャンダラスで、ショックシーンが多いものです。奇妙に加工されていく遺体、女・子どもにも容赦なく襲い掛かる暴力。

 

これらを正面から受け止めることは非常にショックな出来事になります。ところが、常識では考えられないこの殺害の連続は、ジャックというひとりの主人公によって「何故起きたか」をじっくり解説されていきます。

 

ジャックとその聞き手「ヴァージ」によって、物語は非常にわかりやすいものとなっているのです。シリアルキラーの心の中というものは常人には理解出来ないものですが、「ハウス・ジャック・ビルト」では殺人の理由が延々とジャックによって述べられます。

 

さらに、それが彼の持病の救済にもなっているという皮肉。そこには現実では知ることの出来ない、殺人鬼の動機が切々と描かれているのです。

 

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