映画「ブルージャスミン」あらすじ・感想・評価・考察【ネタバレ注意】
映画「ブルージャスミン」あらすじ内容と結末
1.幸せなはずだった1人の女性
資産家のジャスミン(ケイト・ブランシェット)はかつてニューヨークで豪華な生活を送っていた。
サンフランシスコに向かう飛行機の中では、たくさんの自慢話をするくらい、彼女には一般というものが似合わない女性だった。
ジャスミンは、腹違いの妹を訪ねにきた。理由は、今はそんな豪華な生活とは全くの無縁になってしまったからだ。夫が逮捕され、刑務所行きになり行くあてをうしなった。
それでもジャスミンは自分勝手だった。妹の夫はその姿を嫌っていて、お金があるくせにちっとも助けてくれないのに、自分が苦しくなれば頼ってくる。
不都合だった。
ただ、ジャスミンは富豪の価値観が消えず、精神はやわっているのにブランド物にこだわり安定剤とお酒を飲む毎日を繰り返した。
やがて、妹とその夫には心配とストレスが溜まっていくのだった。
2.第二の人生
そんな妹から、これからの人生について聞かれた。パソコンも扱えないくせにインテリアコーディネータになりたいと言う。似合わないオンライン授業を受けることにもなった。
妹は気を使った・ジャスミンに男を紹介したのだ。しかし、ジャスミンにとっては180度違った存在だった。全てが下品に感じ、とても居心地が彼女にとっては悪かったのだ。
仕舞いには、もう一度大学に行くと宣言するものの、軽く笑われた。
ジャスミンは人生に彷徨っている。
3.ジャスミンの過去
ジャスミンは夫のハル(アレック・ボールドウィン)を深く愛していた。
ハルが幸せになれば、それは自分の幸せにも値すると言うくらいにハルに任せきりだった。
仕事の内容は詳しくはなく、ハルに利益があればそれでよかった。
4.葛藤
そんな彷徨った生活を送る中で、一つの恋を迎えた。
この前、妹のおかげで出会ったチリという男が告白してきたのだ。
ジャスミンは仕事が忙しいからと断るが、お金の必要性を迫られた。
本当は必要で、歯科医の仕事を進めてくれたが、プライドが許さなかった。
しかし、そのプライドを捨てて働き続けた。彼女は疲れ切った。
歯科で新しい恋に迫られる。
しかし、またもや自分には到底合わない部分があり、彼女は歯科医から飛び出してしまう。
彼女は、こんな人生を送る筈ではなかったと後悔した。
そこに現れたのはドワイトという男。彼は、豪邸に住みジャスミンに惹かれ、彼女の要求をなんでも叶える気だった。早く汚い家から出られると思ったジャスミンはOKした。
5.転機
やがて、結婚指輪を買いに行くまでに進展した。
しかしそんな道中に妹の夫と出会う。
妹とは離婚の危機に晒されてしまう。挙句には「お前が来てからおかしくなった」と言われる。
彼から過去を暴かれドワイトは彼女の元を去ってしまう。結婚は破棄。
彼女は飛び出して逃げた。
だが夫は彼女に家出をしたジャスミンの息子、ダニー(オールデン・エアエンライク)が楽器屋にいることを伝える。
息子が結婚したことも知らされた。
全てをもう失ったジャスミン。
妹はよりを戻した。
1人ベンチに座りジャスミンはまるで狂ったようだった。
ハルが好きだったブルームーンを感じていた。
映画「ブルージャスミン」の評価と感想
映画「ブルージャスミン」の評価は65点
人は変化を恐れ、時にはそれを乗り越えようともするがうまくいかない人の方が多いです。
僕は裕福な生活をしているわけではないが、彼女の状況にはなんとなく共感が持てました。
人間てやはり楽をしたくなる生き物で、今のルーティンや生活状況を変えたいと思う人がいたとしても、それを行動に移す人は少ないです。理由は変化を恐れる生き物だからです。それは、すごくこの映画が象徴しているようにも感じます。
そこから考えて、彼女は行動に起こそうとしていて、それがうまくいかな苦しさ。そんなところに共感を得ました。
最後に、この映画の面白いところは彼女が行き着いた先が綺麗に何かを乗り越えた感じにしていないところだと思います。
そこに見る側の感想の余地を与えている気がして面白かったです。